浄土真宗本願寺派 一乗山 妙蓮寺

お知らせ

2022.06.14

コロナ前は、10年間、7月中旬より下旬にかけて京都西本願寺にて行われる「安居」(あんご)とい研鑽会に出席していました。(写真は龍谷大学本館講堂。国の重要文化財でもあるここで安居は開かれます)

安居の起源は、お釈迦様の時代まで遡ります。

雨期には虫などを踏みつぶさないようにと、出家者が一定の場所を定め、屋内で修行に集中したことによります。

今でも仏教各宗派の多くが、形は違えど大切に安居を修行されています。

西本願寺の安居は、三名の和上の講義と、掲げられた「論題」について問答を通して正義(しょうぎ)を明らかにしていくのが特徴で、江戸時代の1640年より続く伝統がある宗門最高の講会です。

しかし、コロナ禍にて一昨年は中止、去年と今年はオンライン開催となりました。

ただ、午前中の開催なので、お寺にいながらパソコンの前に座り、お参りなどの法務をしないことはできません。

そこで、今年は先輩僧侶や同輩の方々と午後の時間を使って、オンラインでの安居を自主企画。

13日、14日と二日間、難しく厳しいお育てを賜りました。

しかし、いつも問答が終わった時に感じるのは、さながら学生時代に感じた部活動の試合後の充実感に似ています。

理由はよく分からないのですが、わずかな時間ではあっても、同じ仲間と同じ方向を向いて、汗水流して真剣に努力するからでしょうか。

流すのは冷汗ではありますが、終わった後はなんとも清々しいのです。

浄土真宗本願寺派(西本願寺)-親鸞聖人を宗祖とする本願寺派