浄土真宗本願寺派 一乗山 妙蓮寺

お知らせ

2021.07.10
妙蓮寺佐志生支坊常例法座

佐志生の支坊にて、今月の常例法座が開かれました。

毎月10日の13時半~お正信偈のお勤め、その後一席の法話をします。

コロナ禍でも未だ中止はなく、
毎月当番の方や常連のご門徒が境内の掃除をし、
お仏飯やお花をお供えして、仏旗も掲げてくださいます。

今日の法座は、雨でワクチン接種の影響もあってか、いつもより少人数でしたが、
いつも通りの有難いひと時でした。

これをよろこんでか、境内のソテツの花が何年振りかに咲きました。

ソテツ

さて、本日の法話は、阿弥陀様のお救いを聞き、
お念仏申すところには、十方におられる無数の仏様方が

「よく聞いてくれましたね」「よく称えてくれました」

とこの身を幾重にも取り囲んで、ご一緒くださることをお話しました。

数多おられる仏様の共通の願いは、

すべての命が仏様と成って、娑婆の悲しみから救われることです。

法話を聞いてくださるご門徒は、今日に限らずたいてい人生の先輩で、
すでにお連れ合いや我が子に先立たれ、子どもやお孫さんと離れて暮らされている方が多くいらっしゃいます。

そこに昨年からのコロナ禍です。

お参りの皆さん、そして私も。良かったですね。

今ここに阿弥陀様が「我にまかせよ、必ず救う」(なもあみだぶつ)とご一緒です。

「死ぬんじゃない、生まれていくんですよ」「さよならじゃない、必ずまた会える世界がわが浄土なんですよ」

と告げてくださいます。

それをご覧になられたガンジス河の砂の数ほどもおられる仏様方が、

「あなたは阿弥陀仏に抱かれ、お浄土に生まれ、仏様と成られる身のうえ、私たちのよき仲間なんですよ」

とよろこばれるのでした。

独りじゃなかったのですね。

終わりではなく、生まれてゆくのですね。

このことを、私たちは自ら称える「なんまんだぶ」の一声一声に、
お聞かせにあずかるのでした。

【本日のご讃題】

南無阿弥陀仏をとなふれば 十方無量の諸仏は
百重千重囲饒して よろこびまもりたまふなり(親鸞聖人/浄土和讃「現生利益和讃」)

妙蓮寺佐志生支坊常例法座
浄土真宗本願寺派(西本願寺)-親鸞聖人を宗祖とする本願寺派